実は昨年末28日の走り納めポタの帰り道、東葛人さんに「野馬土手ベスト5(注)に入っている船橋の二和・三咲(ふたわ・みさき)の野馬土手を観に行きませんか」と誘われました。未踏の下野牧で、更にベスト5に入るとなれば、観に行かずにいられません。
(注:「野馬土手は泣いている」青木更吉著より)
今日の相棒は、クロスバイクです。
待ち合わせ場所のヒドリ橋に着いて程なく東葛人さん登場。二人の「野馬土手マニア」が集まりました(笑)。そういえば、このとき「明けましておめでとうございます」ではなく、「おはようございます」と挨拶をしたのでした。全く年明けした気がしていないですね(笑)。
それで、最初の野馬土手です。右の写真がそうですが、「なんだこれ、タダの庭先じゃないか」と思われるかも知れませんが、木が生えて盛り上がっているように見えるところが野馬土手の名残なのです。距離にしてわずか10メートル程度。ただ、訳あって場所を地図上にポイントすることができません。なぜなら、ここは本当にあるお宅の庭先なのです。写真もできるだけ野馬土手をアップにして場所を分かりにくくしてみました。
そして、本日の目的地、二和・三咲の野馬土手です。近くの御滝不動尊への初詣の人混みを横目で見て走ると、それはすぐに見つかりました。とても分かりやすい、と言うか、住宅地のど真ん中にこれだけ立派に残っているのが驚きです。
丁度「野馬土手は泣いている」を持参していたもので、その場で確認してみると、どうやら初詣でにぎわう御滝不動尊の中にも野馬土手が残っているとの記述を発見。初詣の参拝客でにぎわう境内に入りこむのは躊躇したので諦めようとしたのですが、駐車場から中を覗き込むと、野馬土手発見(笑)。本堂の裏手に、境内の賑わいとは関係なくひっそりと佇んでいました。
唐突ですが、鎌ヶ谷大仏です(笑)。大仏と言うからにはもっと大きいのかと思っていましたが、1.8メートルしかないんですね。実はこれまでその存在を耳にしたことは幾度かあれど、初めて訪ねました。2009年初春、こいつは縁起が良い(笑).....あ、拝むの忘れた(汗)。
で、時間があるので「野馬土手ベスト1」に輝く「初富の捕込(とっこめ)」を案内して頂くことに。なんと2007年に国指定史跡に指定されました。
どうです!スゴイ迫力でしょう!こんな感じで四方を野馬土手に囲まれているのです。野馬土手って、写真に撮ってもイマイチ良い表情をしてくれないのですけれど、ここは違います。捕込とは、馬を追い込み捕らえるところ、こんな土手に囲まれたら観念して動けなくなっちゃいます。うーん、なんだか当時の野馬の気持ちが分かるような気がします(笑)。
ところが、入り口にあった説明板を見てみると何かおかしい。説明板の絵を拡大した写真を掲載しておきます。
それで、「捕込」から「溜込」に、「捕込」から「払込」に移動させるところには、いまでも土手が低くなっています。そこには馬頭観音でも祀っているのでしょうか、小さな祠が建てられています。(写真左:「捕込」→「払込」、写真右:「捕込」→「溜込」)
「溜込」から見ると、最初に訪れた「払込」と比較して土手が低いです。なぜなんだろうと不思議に思いました。それで帰宅してから考えてみたのですが、「溜込」の土手が低いのではなく、「払込」は掘られているのではないか、という仮説が浮かびました。
「払込」に送り込まれた若い野馬は四方八方に逃げだそうとします。しかし「払込」の四方は高い土手。逃げ出すにも逃げ出せない。諦める馬もあり、なんとか逃げだそうとグルグルと駆け回る馬もいたかもしれません。そうこうしているうちに土手の切れ込みから土手の向こう側の景色が(あるいは光だったかも知れませんが)見えるのに気づきます。それは自分の足下と同じ高さ。「ヒヒーン(訳:これならいけるぜ!)」と嘶き馬はその切れ込みを目指し走る。土手の切れ目を越えるとそこは牧。再び広々とした牧に放たれるのでありました。
うーん、野馬の心理を読んでますねぇ(笑)。
それにしても、正月から野馬土手詣でだなんて.....好きだねぇ、ってか、やってること去年と変わらなねぇ(爆)。
今日も、楽しかったですっ!
[撮影場所:出発地点のヒドリ橋]

おぉ、そうだ。東葛人さん、新年早々ご案内下さりありがとうございました!




















