2007年11月25日

この三連休は秋三昧。ディープな場所にある茅葺きのお堂を訪ねましたっ!

今日も手賀沼CRを東に向かって走りました。秋と言えば茅葺き、茅葺きと言えば秋(本当か?)。この三連休のトドメとして茅葺きと秋風情のダブルパンチを眺めに向かいました。手賀沼CRでは金曜日に第二回東葛ポタでご一緒し、来週もツインレイクの「カメの部」(苦笑)でご一緒するはんぞうさんとばったり。しばしCR上で歓談。印西からの帰りだそうです。「そうですか。僕もこれから印西に向かいます。」

今日の相棒はクロスバイクです。

CIMG4569.JPGCIMG4567.JPG白井市を東西に走り玉砕したエントリーで、白井市在住の愚兵衛さんから「松山下公園の近くに茅葺のお堂があります」とのコメントを頂きました。宝珠院観音堂という国指定の重要文化財だそうです。調べてみると、松山下公園のすぐ先じゃないですか。地図にもばっちり出ていますし、これならすぐに見つかるだろうと出かけた次第です。
# 写真左:松山下公園裏の谷津(←いまMTBで走りたいところNo.1)
# 写真右:松山下公園裏の無意味に広い道路(←無駄な道路行政に感謝!)
しかし、愚兵衛さんはこうもおっしゃっています。「入り口がなかなか分かりにくいですよ。」いやいや、大丈夫だって。地図にもあんなにはっきりと出ているじゃないですか。分からないって言ったってそんなたいしたことないだろうとたかをくくっていたわけです。

で、入り口が分かりませんでした(爆)。同じ道を行ったりきたり、やっと見つけた宝珠院観音堂の小さな案内板。あれ、おかしいな、さっき通り過ぎたとき道があった記憶がないぞ?と案内板の示す方向を見ると、
CIMG4572.JPG

CIMG4575.JPGCIMG4576.JPG行き止まりじゃないのか?との疑問を抱きつつクロスバイクを押して先に進みました。行き止まりではありませんでしたが、すぐに人ひとり通るのが精一杯の道....というか民家を分かつ畦道みたいなところになりました。ここにクロスバイクを置いて先に進みますが、とても国指定文化財のある場所に向かうところとは思えません。「勝手に人の敷地に入ってくるな!」と怒鳴られるんじゃないか、そうしたら平謝りして引き返そうだなんてシミュレーションもしたりなんかして(笑)、ビクビクしながら先に進みます。でも、一歩一歩と先に進むたび、本当にあるのかなぁ、と疑問がわいてきます。

そして、木材置きとなっている小屋を通り過ぎたとき、ついに宝珠院観音堂が見えました。
CIMG4596.JPG

CIMG4579.JPGCIMG4582.JPGうわ、スゴイ。印西市の文化財HPからの受け売りですが、このお堂は「正面三間、側面三間の茅葺き」とのことですので、正方形なんですね。これはいい。どの角度から見ても美しいです。そして茅葺きに舞い散る落ち葉がこれまたそこはかとなく秋の訪れを感じさせてくれます。禅宗のお堂だけに質素。それでいて趣をかんじさせるのはさすがです。そして驚きはその建立年代。印西市文化財のHPには「永禄6年(1563年)」とありますが、関ヶ原の合戦が1600年ですので、それより少し前。室町時代後期です。その歴史もディープですが、ここに至る道もディープでした(笑)。

ところで、宝珠院観音堂は通称「光堂」とも呼ばれているそうで、印西市の印西八景として「光堂の雪景」が選ばれています。確かにこの風情です。秋と言わず雪の降る日にも訪れたい....のですが、それは無理です。ここに向かう道、手賀沼方面からのアプローチはどこも です(「劇」と「坂」にそれぞれ別のリンクを入れてみました。)。滑って転んでしまいますし、車で行っても(持ってないですが)駐車場がありません。うーん、茅葺きに降りつもる雪、最高だろうなぁ。幻の雪景に終わってしまうのでしょうか。


そして、三連休の秋風情に満足し、道の駅しょうなんで担々麺を食べ(笑)、表にでてクロスバイクに近づいたとき「もしかしてブログをやってらっしゃる方ですか」と声をかけられました。コメントを頂いたことのない方から声をかけて頂いたのは初めてで嬉しかったです。

今日はどこを走っていらっしゃったのですかとお尋ねすると「"ゼロポイント"に行ってきました」のだそうです。"ゼロポイント"というとあの「手賀沼有情」に出てくる絶好の手賀沼撮影ポイント!手賀沼湖畔から見ると、あそこだと分かっているのに行き方が分からない"ゼロポイント"です!携帯電話で撮影した"ゼロポイント"からの写真を見せて頂きましたが、近いうちに探しに行こうと思っていたので先を越されてちょっと悔しい(苦笑)。

しばらくお話を伺っていると柏駅西口のイタリア料理店「まがーり」の近所にお住まいの方で、以前kashiwanさんに声をかけられた方というのが分かりました。なんでもkashiwanさんのところをきっかけに、この界隈を走る自転車関係のブログを読み始めて、ついにご家族の分も含め自転車購入まで至られたのだそうです。おぉ、拙ブログもそのなかのひとつだったとは(笑)。ということは僕が柏駅西口に住んでいたときのご近所様です。すっかり意気投合。道の駅から手賀沼CR西端近くまで、夕闇迫る手賀沼CRをご一緒させていただきました。


今日も、楽しかったですっ!
[撮影場所:宝珠院観音堂に続くディープな道に置き去り状態]
11197.jpg

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■ 業務連絡
「第二回東葛ポタ」にご一緒させて頂いた皆様のブログへのコメントがずいぶん遅れています。申し訳ありません。今週中に順次お礼のコメントを残させて頂きますが、失礼ながらトラックバックだけ先に送らせて頂きます。(ブログの相性で送信失敗したらゴメンナサイ。)
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posted by IKAWA at 21:56| Comment(16) | TrackBack(0) | ポタリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
IKAWAさん、こんばんは。
いやー、東葛地域の自転車ブログの世界は狭いですね(笑)
面識がなくとも車種さえわかっていて手賀沼を走っていればいつかは遭遇しますからね!
こういう出会い、本当に楽しいです。

今日は私たち夫婦も手賀沼を一周し、夕方頃に道の駅しょうなんで買い物して帰りました。もう少しのタイミングで4人でポタれましたね。

「ゼロポイント」気になりますねえ。高野山の方でしょうか?

P.S.第二回東葛さんポタ、IKAWAさんの詳細なレポートのおかげで参加してなくても臨場感が伝わり大いに楽しめました!
Posted by kashiwan at 2007年11月25日 22:46
kashiwanさん、こんばんは。

BE-ALLだと過去一台しかすれ違ったことがないので、たぶんすぐ分かっちゃうんでしょうね。それに食処を知らない僕はしょっちゅう道の駅で食べてますし。気づかれているのかも知れませんが、後ろ指を指されているのかも、と被害妄想です(苦笑)。

kashiwanさんも夕方道の駅にいましたか!たぶん僕たちより少し前でしょうね。うーん、惜しかった!

ゼロポイントは確実にに高野山なんですが、高野山に行くと現在地を見失ってなぜかあの場所にたどり着けません。来週の土曜日に探してこようと思いますが、玉砕したりして。

そういえば、僕は秋三昧、kashiwanさんはカニ三昧の三連休でしたね(笑)。
Posted by IKAWA at 2007年11月25日 23:28
IKAWAさん、こんにちは。
入り口、私も初めて行った時行きつ戻りつしました。でも、宝珠院観音堂は良い所でしょう?
よろしければ、師戸川ルートでツインレイクと印旛の3茅葺堂(宝珠院観音堂、栄福寺薬師堂、泉福寺薬師堂)を巡るポタなぞ企画しましょうか(笑)
Posted by 愚兵衛 at 2007年11月26日 16:58
愚兵衛さん、こんばんは。

宝珠院観音堂は秘境にたたずむお堂といった雰囲気で本当にいいところでした。それにしてもあの案内板は分からないですよね(笑)。

師戸川ルートでツインレイクと印旛の3茅葺堂を巡るポタ、魅力的です!神崎川沿いのルートを使うと、いい感じの周回ルートになるんじゃないですか。とても面白そうです。企画頂けましたら乗らせて頂きます!(^o^)/
Posted by IKAWA at 2007年11月26日 22:12
IKAWAさんこんばんは。
手賀沼有情のゼロポイントの写真見ました。
凄いですねー!!私もあんな写真が撮りたいものです。
ゼロポイントってどこですか?
行けば撮れる訳でもないですが。。。

私は個人的には茅葺きよりも、判りにくい入り口にある石碑の方が気になります。
石碑オタクかもしれません。

ブログを見ていても書き込みされない方は多いものですね。
しかし、実際リアルに声をかけられると嬉しいでしょうねー。
私もそんな出会いがあるといいなと思いました。
Posted by spirit at 2007年11月26日 22:39
某氏さん・・・って、やめましょう(笑)
IKAWAさん、こんばんわ
宝珠院観音堂、いいですね。
実物もいいんでしょうけど、この写真はIKAWAさんの撮られた写真の中でも、ベストショットの1枚ではないでしょうか。
ところで愚兵衛さんのポタ企画、いいですね。
私も是非参加したいです。
Posted by 東葛人 at 2007年11月26日 22:46
spiritさん、こんばんは。

ゼロポイントは高野山にあるそうです。夏場は足の踏み場もないぐらい雑草が生い茂っているそうなのですが、冬場は大丈夫なようです。それで、そろそろ時期かなと思っていたら先を越されていました orz

分かりにくい入り口にある石碑は「宝珠院観音堂」とだけ書いてあったように思います。でも、お堂の脇に(小さな写真に写っていますが)歌が書かれた石碑がありました。なんだかよく分からなかったのでネタにはしませんでしたが(苦笑)。
Posted by IKAWA at 2007年11月26日 23:03
東葛人さん、こんばんは。某氏です(爆)。

宝珠院観音堂、いいでしょう!たまりませんです。あ、そうだ、すぐ脇に観音杉と書かれた樹がありました。東葛人さんが訪ねる際には春先は避けた方がいいです。

最近になってやっとジワジワと白井市や印西市方面にお邪魔し始めましたが、いいところが隠れているような気がしてなりません。愚兵衛さんのポタ企画に期待です。(←他力本願?)
Posted by IKAWA at 2007年11月26日 23:11
連休中は東葛ポタ以外もポタ三昧の日々だったようですね(^^)
松山下公園の裏道が気になっていたので、IKAWAさんの記事で確認できたのは嬉しいです♪
手賀沼有情なるサイトも知りませんでしたので、綺麗な写真の数々にうっとりしてしまいました

実際に自分の目で見れたら素敵ですよねぇ。
今回、IKAWAさんが訪れた「宝珠院観音堂」良い雰囲気ですね
今まで東葛人さんやIKAWAさんのブログで茅葺を見させていただきましたが、この「宝珠院」とても心惹かれます。
紅葉が終わる前に訪れてみたいと思います。
Posted by さふらん at 2007年11月26日 23:19
さふらんさん、こんばんは。

松山下公園の裏手や亀成川沿いは航空写真で見ているとかなり面白そうです。ただ、アプローチには柏−印西線がネックですね。

今回僕は、浅間橋→発作橋→なま道→松山下公園前のファミマに抜ける未舗装道路→松山下公園の中を抜けて宝珠院観音堂に向かいました。未舗装道路という荒技を使っちゃいました。それと、宝珠院観音堂への道は劇坂です。アキレス腱を伸ばしてから駆け上がってください(笑)。
Posted by IKAWA at 2007年11月26日 23:31
IKAWAさん、こんにちは

チーム手賀沼CRは確かに狭いですねー。ふらふら走ってたらばったり遭遇するんですから。これで遭遇はハス祭りと合わせて2回目ですね。

しかしIKAWAさん、すっかり有名人になられましたな。これからもブログばしばし書いて超有名人目指して下さい。

ところで先日柏市の地図をながめていたら、鮮魚街道常夜灯というポイントが文化スポットとして載っていました。近いうちに訪問し報告致します。

ではでは、日曜日宜しくお願いします。当日は家内も暇なので見送りに来るそうです。
Posted by はんぞう at 2007年11月28日 12:34
はんぞうさん、こんばんは。

まぁ、皆さん走っているところが似てますから、時間さえあえばお会いできる確率は高くなるのでしょうね。というか、第一回東葛ポタ以前にもそんな感じですれ違っていたんじゃないでしょうか(笑)。

僕は有名人じゃないですが、BE-ALLをこのブログで宣伝しまくってますね。その意味じゃぁアキ・コーポレーションから幾ばくかの宣伝料をもらってもいいような(苦笑)。

こちらこそ日曜日よろしくお願いします。奥様のピンクのギサロとピンクのジャージでのお見送りを楽しみにしています。
Posted by IKAWA at 2007年11月28日 22:38
IKAWAさんこんばんは?
12月9日(日)師戸川ルートでツインレイクと印旛の3茅葺堂を巡るポタ、します?
帰りは神崎川ルートで戻るという、題して「ツインレイク、ツインリバーと茅葺三昧ポタ」(笑)。ご都合はいかがですか?
東葛人さんも来られます?
Posted by 愚兵衛 at 2007年11月29日 23:34
愚兵衛さん、こんばんは。

12月9日、「ツインレイク、ツインリバーと茅葺三昧ポタ」大丈夫です!詳細は、明日の夜あたりメールアドレスを右上のプロフィールの辺りにアップしますので、そちらに頂けますでしょうか。

東葛人さんはこのコメントに気づくかなぁ。メールしときます。
Posted by IKAWA at 2007年11月30日 00:00
2007年11月25日の記事の感想です。

宝珠院観音堂を今、油絵で描いています。
水彩画でスケッチしたものを自宅で10号と50号に拡大して描いています。
茅葺き屋根と組木の美しさが、周りの木々とマッチしていて、感動しました。
シンプルで力強い造形美に魅了してしまいます。

 この夏休みには、10号は完成出来そうです。

Posted by 永井克巳 at 2008年08月15日 05:38
永井克巳さん、拙ブログへのご訪問、ありがとうございます。

宝珠院観音堂は僕もお気に入りのところです。仰るように茅葺きと組木のバランスがシンプルながらも美しく、更に、ひっそりとした佇まいがなんとも落ち着きを与えてくれます。こんなところが住処の近くにあることを幸せに思います。

きっと素晴らしい油絵になることでしょう。完成の折には是非ご連絡下さい。
Posted by IKAWA at 2008年08月16日 00:19
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