2007年07月14日

6月後半のポタ。実は、あるモノを追いかけ続けていましたっ!

一ヶ月半程前、駅前の本屋さんに立ち寄りました。自転車で走り廻るにつれ、自分て地元の事を本当に知らなかったんだなぁと反省して、地域の歴史の本でも読んでみようかとしたのです。その種の本が揃えられている一角に、あるタイトルの本が目に入りました。「あぁ、アレか。あれで本が一冊かけちゃうわけ?」

CIMG1887.JPGCIMG1888.JPG5月19日。雨が降りそうになったので家路を急いでいた時、日立台サッカー場の緑ケ丘交差点で信号に引っかかりました。目をやると何かの碑があります。「小金牧の野馬除土手跡」。「この土盛が野馬除土手ってやつ?へぇ、昔は馬がいたんだ。」としかその時は思わず、その場を後にしました。

本屋で手にしたその本は「野馬土手は泣いている」。緑ケ丘の交差点で見かけた土手の事も書いているのかなと、場所を描いている挿絵だけパラパラと眺めました。やっぱり、ありました。そこに書かれている説明を読んで、比喩ではなく、立ち読みしているのにもかかわらず驚きの余り口をあんぐりと開けてしまいました。

柏駅前から正面に延びるハウディーモールを歩くと、イトーヨーカドーの手前にマクドナルドがあります。ここから右手斜めに延びる狭い道があります。この道をずっと道なりに行くと日立台サッカー場に行く事ができる近道であることは前から知っていました。実際、そこで試合があるときには観客の方々でごった返します。その本によるとこの狭い道は、かつて野馬土手がずっと延びていたものを切り崩して造った道のだそうです。つまり、この道はかつての野馬土手を辿る道あり、そのわずかな名残が緑ケ丘交差点のあの土手だったのです。

柏に住みはじめた当初から、この道は不自然な道だなとは思っていましたが、昔からの道がそのまま残っているんだろう程度に考えていました。確かに「昔からの道」ではあります。しかし、「野馬土手の跡」という事実をを知った瞬間、「昔からの道」以前の姿が見えてきました。

他の挿絵を見てみると、次から次へと出てくる驚きのオンパレード。「え!ここ行った事ある。全然気づかなかったよ!」「ここも行ったことがある。そう言えば土がこんもりしていたような...」。こうなると俄然、興味が沸いてきました。本は買わなかったものの、場所を頭にインプットしました。

かつて江戸時代の柏市周辺は小金牧と呼ばれる徳川家の放牧場だったそうです。放牧場は高台に、そして農家の方々農耕のため低地に住んでいました。放牧場で飼われていた馬が野馬で、野馬が田畑を荒らさないように侵入を防いだ土手が野馬土手です。

実は、6月の後半は、この「野馬土手巡り」のポタだったのです。

■ 6月16日 - 「あじさい通り」と「あじさい寺」。今日はあじさい日和ですっ!

あじさい巡りの帰り、「IKAWA流名都借ルート」をそれて自転車を購入したショップのある南柏方面に向かいました。その本の著者による「後世に残したいい野間土手ベスト10」の第二位にランクされる立派な野馬土手があるそうです。場所は何とショップのすぐ裏にある「17号豊四季第一緑地」だそうです。何度もその脇を通りましたが、ちょっと高台になった木の生い茂った公園という印象しかありませんでした。

CIMG1885.JPGCIMG1886.JPG丁度、その土盛りに上れる場所があり自転車を置いて上ってみると、そこには二重土手(両端が盛り上がりまん中が溝になっている土手)がありました。明らかに人の手で作られたものです。そして、これからも残したいと納得させるにふさわしい風格です。南柏駅からわずか5分。そこにこんなものが存在していたことさえ知りませんでした。

CIMG1257.JPG実は、「IKAWA流名都借ルート」に出てくる「卍を線対称にしたような変則交差点」の写真。道路をはさんだ両側にこんもりと盛り上がって見えるのもまさに野馬土手です。17号豊四季第一緑地からずっと続いているのです。

帰宅してこの周辺の地図を見ると、この野馬土手跡から南方に二本の狭い道が6号や常磐線を渡って平行に伸びているのに気づきました。かつての野馬土手に沿いに作られた道で、切り崩された野馬土手跡には住宅が建っているのでしょう。いまの時代に、野馬土手があったのだと主張しているかのようです。また、柏市と流山市の境界が、野馬土手に沿っているという事実もまた興味深いものがあります。

■ 6月17日 ー 利根運河をエンジョイするつもりが、横にそれましたっ!

利根運河をそれた後、適当に16号を渡ってもよさそうなもの、何としても「大堀川ルート」に乗りたかった。なぜなら、何度も通った大青田の森に野馬土手がある知ったからです。

CIMG1954.JPGCIMG1957.JPG流通経済大学付属高校の裏、サッカーグラウンドとの間小径沿いが、将にそうなのです。見ると確かに高校側が土手になっています。反対側は雑木林です。これも今まで全然気づきませんでした。そしてその小径を抜けて振り返ると、野馬土手の説明文がありました。(写真では電柱の影で土手が隠れています。)ずっと「たき火禁止!」なんていう看板かと思って気にもとめていませんでした。

で、ここに向かう途中で東葛人さんとすれ違ったのに気づくのが遅れたのは、頭の中は野馬土手で一杯で頭の切り替えが出来なかったというのが本当のところです(苦笑)。

■ 6月23日 ー 「こんぶくろ池」と「弁天池」。開発著しい地域に残されたジャングルでしたっ!

CIMG1974.JPG
篠籠田緑地公園にも野馬土手があると書いてありました。何て事だ。この前訪ねたときの記憶を辿っても思い出せない。その本によればかなり存在がぼやけているとか...。なら探してやろうとうろついていましたが見落としそうになりました。低い、そして今にも消えてしまいそうな土手ですが、確かにそこに存在していました。これが野馬土手だろ気づく人が、いったいどれだけいるのでしょうか。そんな儚い土手でした。

CIMG1990.JPG
こんぶくろ池
の近くに野馬土手があるらしい。こんぶくろ池につくと、わぁ、こんぶくろ池だぁ!とそっちに目が行ってしまったのですが、すぐに「あ!」と立ち止まりました。自分が立っているすぐ脇に野馬土手があったのです。写真には写っていないのですが、土手の更に左側にこんぶくろ池がありような位置関係になります。だめだ、油断すると野馬土手を見過ごしてしまいます。どうやら、こんぶくろ池から南に向かう小径の左側は野馬土手のようです。

CIMG2033.JPG
そして、じつはこの周辺の地図を眺めていて気になったところがありました。どことなく南柏の野馬土手から南に延びる二本の道に、地図を見る限りでは似ているところです。場所はゴミの散乱する雑木林のすぐ南にある香取神社から更に南にのびる道です。実際走ってみると、土手は存在しないものの、いかにも不自然に平行な二本の道に違和感があります。が、16号の近くに行くと「香取神社駐車場」なんて看板があったので、なんだ神社の参道か、というのが僕の結論でした。

■ 6月24日 - 雨降り前に手賀沼CRを一周しましたっ!で、今週もまた....

ポタから帰宅し、雨が降り出した後、いてもたまらず「野馬土手は泣いている」を購入し、(kashiwanさんご夫婦にに遭遇したのに、勘違いをしていたので凹みつつ(笑))読みはじめました。序章の次、いの一番に出てきたもの。それは最後に訪れた「不自然に平行な二本の道」でした。

うわぁ、参道じゃなくて、やっぱり野馬土手跡だったんだ!と嬉しい誤算だったことが判明しました。

この本を片手に野馬土手巡りを続けようかと思ったのですが、やめました。この本は置いて行きます。だって、とてつもなく面白い宝探しです。正解を持っていたら宝探しの楽しみ半減するじゃないですか。探して、後でそうだったんだと気づく。これが面白そうです。

しかし、本の発行から5年以上の時間が経っています。いくつかは開発の憂き目にあってもう存在しないかも知れません。そしてこれから崩されてしまうかもしましません。それに江戸時代の土盛りです。風化して崩れてもおかしくありません。時間はそう残されていないのかも。

ところで、最初に出てきた緑ケ丘交差点の野馬土手の碑ですが、近くに住んでいた友人によると、人参が供えられていることがあるそうです(笑)。僕が見た時は、確か...カップ酒が供えられていました。見る人を予見しているとしか思えません(爆)。

かつては軍馬の産地としてこの地域に当たり前のようにいた馬。一体どこにいってしまったのでしょう。

久々にお馬さんに会ってみたくなりました。

え?船橋にいるって?僕は賭け事はやらないので、それはちょっと(笑)。

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参考文献:
「小金牧 野馬土手は泣いている」
青木更吉 著
崙書房(ろんしょぼう)出版株式会社
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posted by IKAWA at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) | ポタリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、野馬土手ネタですね。
私も南柏駅近くの野馬土手にはたまに遊びに行きます。
あの野馬土手と緑地公園は散策すると楽しいです。
実は、私も野馬土手の話をヒマネタとしてキープしていたのですが、IKAWAさんに先を越されちゃいましたね(笑)
それはともかく、野馬土手は利根運河と同じく、緑地でもあり素晴しい文化財でもあります。
郷土の宝物として大事にしたいものですね。
Posted by 東葛人 at 2007年07月15日 11:07
東葛人さん、こんにちは。

実はこのネタ、三週間程前に書いたのですが、Seesaaのシステムトラブルのせいでアップ出来なかったものです(笑)。身近なところに意外な文化財が散在しているのに驚きました。そして、そこは必ず緑が生い茂り気持ちのいい場所になっています。単に気持ちがいいと思うだけでなく、野馬土手が野馬土手として機能していた時代を想うのもまた違った楽しみ方になるでしょう。東葛人さんの野馬土手ネタも楽しみにしています(笑)。

ところで、今夜のヒマネタですが、ついてこられる人が日本に何人いるかっていう「音楽ネタ」いきます。このネタが全然掃けませんので、チャリネタ以外で一発いきます(苦笑)。
Posted by IKAWA at 2007年07月15日 11:51
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